『うどんの国の金色毛鞠』 [本・漫画]
公式サイト http://www.udonnokuni-anime.jp/
珍しくアニメ紹介!
香川県PRに一役貢献するぞ!
10月8日より日本テレビ系各チャンネルにて放送開始!
地元香川ではローカル線『琴平電鉄』も去年からラッピング車が走っていたりと秘かな盛り上がりを見せておりました。静かで優しい愛あふれる世界の物語です。コミックスも発売中!
物語:東京でWEBデザイナーとして働いていた俵宗太(30歳)はうどん屋を経営していた父の訃報により、実家のある香川県に里帰りしていた。父の葬式も済み、東京に戻ろうという先に実家のうどん釜の中で眠る小さな男の子を発見する。どこの子供かはっきりしない宗太はしかたなくその子を保護するが、その子には尻尾も耳も生えており、仰天する。その子は狸だったのだ。
どこか見覚えのある香川の風景に狸の子供と30歳独身男性の奇妙な生活が始まる。
実際、香川でタヌキは多いです。他にも山にはイノシシ、サル、ウサギ、トマコ(イタチの仲間)などもいます。ローカルな話題が多い本作。地元の話題に触れて懐かしさを感じたりと、楽しんで読んでおります。
『トルコで私も考えた-21世紀編-』高橋由佳利 [本・漫画]
トルコで私も考えた-21世紀編- (クイーンズコミックス ワイド版)
- 作者: 高橋 由佳利
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04/18
- メディア: コミック
旅ものコミックエッセイの先駆け的作品で作者は旅の縁でトルコ人男性と結婚。現在は日本に住み一児の母でもある。夫との親戚関係からか度々トルコ日本を行き来している。シリーズは4巻までを2005年で休刊となった月刊「ヤングユー」誌で連載し、「YOU」誌に移籍した実質5巻目である本作「21世紀編」は2008年までのトルコを紹介してくれる。
旅の前に手っとり早く読んだ漫画ですが、なかなかトルコに精通した作者の細かい所に目がいったエッセイ集だと思います。イスラム国家であるトルコの不思議について色々紹介があります。しかしサンタクロースはトルコ生まれだそうだ。
ほかにも子煩悩すぎる夫、美味しいトルコ料理のレシピなど読んでいて楽しい。ムスタファ・ケマル・パシャのことやイラク国境についての紹介もあります。1~4巻も買ってみようかな…。もうさすがに遅いけど。
本のバカ買い [本・漫画]
欲しいのものが少なくなったとか書きましたが、なんだかなぁ~という雰囲気の中、誕生日を迎えるにあたり、やっぱり自分でお祝いしようという気持ちになって、欲しいものはないかと考えた結果、今まで欲しかった本をバカ買いして自分への投資という形で祝おうかと思いました。主に技術本とか写真集とか資料になるようなものばかりなんですけど…。ちょっとリストアップするとすごい金額になってしまった。
ついにこっちの世界に入ってしまった。って萌えキャラとかデフォルメされた感じの画を描こうとかじゃなくてデッサンを学ぼうかと…。かなり無理のある言い訳ですが…。でも見ていて楽しい。バカにできないぜ。
本気で読みきり漫画描いてみようかと思う今日このごろ。
キャラクターの基本デッサン―老若男女の描き方マスター決定版! (漫画の教科書シリーズ)
- 作者: ヒラタ リョウ
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
前の本と同じような内容ですが、こっちの方が等身大でリアル。老若男女の描き分けとか参考になる。
鉛筆デッサンの技など、こっちは大まじめ。
一人暮らしレシピに技を磨こうと思って買った本。こちらはエッセイのようなもので、気軽に読める。まだ少ししか読んでないですが、日本の食生活が変わったのが関東大震災からで、実はハイカラだった当時のメニューや調理法、保存方法の知恵、食材の鮮度の見分け方など参考になる。
サハリン、台湾旅行に触発されて買った本。なかなか統治時代や戦後の対日感情というものに言及した本のようだが、親日、反日の区切りなく公平に読もうと思う。写真が多いのでうれしい。
全国各地の古民家の資料と建築の資料。田舎育ちの僕には見たことある佇まいが結構あって読んで楽しい懐かしの風景。
これが一番高かったが在庫がない為、まだ到着していない。仕事で戦前の日本の大正~昭和にかけてのモダンな雰囲気の映画を観て憧れを抱いて買いました。くるのが楽しみ。
これは誕生日祝いじゃなくて先月買った本ですが、幕末から明治にかけての新聞に投稿された美人コンテストの写真や歴史上の人物の妻の写真、当時の女性風俗の資料など。
立ち読みしてたら急に欲しくなったHOWTO本、誰でもできないだろうけどできそうな予感がしてならない。(笑)自分でカバンが作りたくなる。道具をそろえるだけでカバンが買えそうなぐらいだが。
後『釣りキチ三平 平成版』を買いました。11巻目でカムチャッカ篇は完結。
アニメーションノート [本・漫画]
鼻をかんでいるから鼻の粘膜を傷つけて、鼻血を出してしまったので、また慢性的に鼻血が出るんじゃないかと心配しています。
個人制作はまったく進んでなくて、それに関する資料を買っては読みふける毎日です。
最近、誠文堂新光社出版の『アニメーションノート』シリーズが面白いな~とNo.5から始まり、No.6は先週買いました。
アニメーションノート no.5 (2007) (5) (SEIBUNDO Mook)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2007/03
- メディア: ムック
アニメーションノート no.6 (2007) (6) (SEIBUNDO Mook)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2007/06
- メディア: ムック
No.5はアニメーションの「美術」である背景画のテクニックを紹介しているのでとても面白いな~と読んでいます。
アニメの背景画家や撮影の美術さんは、就職活動の希望職種の候補としても考えていたほどだった。
『秒速5センチメートル』の新海誠、ジブリ作品でもお馴染み山本二三の『ミヨリの森』、『少女革命ウテナ』の小林プロダクションなど、見ていて「こんな画(背景)かけたらな~。」とワクワクに夢見つつ、技術の高さにショックを受ける。
『天空の城ラピュタ』に出てくる「二三雲」(にぞうぐも)とかこんな感じに書いてるんだ~とか。
そしてアニメ見ていると、一度見たカットは覚えているもんだなって思った。(『時をかける少女』の二股に分かれる道とか。あ、これは何回かでてくるか。)
すごいなすごいな~って思ってても練習すらしていないのはだめだ。山本二三さん曰く、「才能は努力で補える。」そうだからまず練習しないと。もう2008年も半年が過ぎようとしているのに…。
過去と事故。『宇高連絡船 紫雲丸はなぜ沈んだか』 [本・漫画]
災害と、「不満」も多く聞く現状。未完成な体制。
悲しみだけが広がる。
最近調べている53年前の悲しい過去を一つ。
ウィキペディア『紫雲丸事故』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB%E9%9B%B2%E4%B8%B8%E4%BA%8B%E6%95%85
昭和30年5月11日、宇野港~高松港を結ぶ連絡船「紫雲丸」が、貨物船と衝突、沈没した。乗船していた修学旅行中の小中学生ら乗客乗員168名が犠牲になった。
犠牲になった学生児童は100名。その内、女子生徒の犠牲は81名という大惨事。
あまりにも多い学生児童の犠牲に、その事故から全国の小中学校にプールの設置と、体育の授業に水泳の指導が行われるようになる。
修学旅行の想い出はとても楽しかった覚えがある。その旅行中にこの事故が起きて、クラスの何十名もの友人が死んだら、と思うと胸が裂けそうになる。
なぜこんなことが起きてしまったのか。原因は何なのか。誰が悪いんだ。深く追求したところで、犠牲者の遺族の悲しみは深く心に刻まれてしまうだろう。子供に何が悪かったというのか。事故を起こしてしまった船長は当時の船舶運行者の風潮認識で船と一緒に亡くなってしまっている。
これほど大きな悲劇が、あまりスポットに当たっていないのが残念だ。
そもそもこの事故を知ったのは2005年にテレビのニュースで「紫雲丸事故で高知市長浜の南海中学校で犠牲となった同校28人に“卒業証書”が授与される。」を見ていて、そのことを覚えていた。
証書授与には同校卒業生だったというおばあちゃんが同期の友人の証書を貰い、当時の記憶をインタビューしていた。
そしてチョビチョビとですが、この本を読んでいます。
事故体験者の証言や、遺族のインタビュー、事故後の裁判や組織改正などがまとめてある。遺体収容の現場や遺族がすすり泣く犠牲者との対面の場面など、涙が自然と出てくるほど悲しい。
この事故を題材とした映画やドキュメンタリーも出ていないのが残念だ。
『夕凪の街 桜の国』こうの史代 [本・漫画]
広島のある日本のあるこの世界を愛するすべての人へ
出版社/著者からの内容紹介
昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
漫画のレビューって全然描いてなかったね。
こうの史代さんという漫画家を知ったのも最近のことで、Yahooコミックで立ち読みしたのがきっかけ。ネットで立ち読みができるなんて、なんて便利な時代になったんだろう。ページは少ないけど、広い範囲にわたり作品を読めるので、漫画家さんの名前と作品を覚えるのにも助かってます。
先日のマツイくんが来たときにも、この本の話題が上がって、買ってみようかな~なんて思ってたのです。
舞台は原爆投下10年後の広島。被爆したその土地に生きるものにとって、原爆は人を寄せ付けず、過去に執着させる存在だった。『夕凪の街』から現代へと続く『桜の国(一)』、『桜の国(二)』の三部構成。
画がね、とっても優しいの。ほがらかに可愛らしい画だけどふざけてなくて、ふと垣間見るザラッとした世界もこの線が伝える残酷さというのか。うまく言えないけど、いいんだ。よく見てみると、定規も使ってないみたいだ。気になったのは値段と本の厚み。ギョッとしたけど読んでから納得。100ページぐらいしかないもの。
広島出身だけあって『原爆』のテーマの想い入れが強かったのだろう。
そして続けて、『街角花だより』。
1つの花に想いを託せば、新しい人生までも見えてくる…。花を心から愛している花屋の店長と店を訪れる客たちとのハートフル・ストーリー。
陰の忍者… 『忍者武芸長影丸伝』白土三平 [本・漫画]
漫画の話題が続くけど、いや~残りそろえました。Amazonで
群雄割拠する戦国の世、天下統一をめざす織田信長に公然と反抗する謎の忍者・影丸がいた!
一代の怪物、影丸。彼を中心に強烈な個性を持つさまざまな人間たちが入り乱れ、運命に翻弄されながらも信念をつらぬいていく。因縁の糸が絡み合う大河歴史コミック
いや~。面白い。バンバン人が死ぬけど、まったく人の歴史というのを感じさせる。
忍者とはいかなる存在か。師弟の対決。死を持って挑む強敵との死闘。首は吹っ飛ぶ。腕や足は吹っ飛ぶ。
主要キャラクターは死ぬし、ヒロインはバラバラにされるし、もう
残酷なシーンなんかより、ストイックな生き様と、マルクス主義的な思想は反権力だとか闘争心むき出しだ。
話は変わって間違って届いた『忍者武芸長~4巻』なんだけど、旧版というか、昭和51年に初版一刷の表紙。妙にリアルで…。
三船さんの影響があるような…。
昔の小説の表紙の絵ってなんかおもしろいよな~。
現実的なくだらなさ『ショート・ピース』大友克洋 [本・漫画]
もう買ってから半年は経ってると思うけど、漫画の紹介をしよう。
ええ、あの大友克洋です。もともと漫画家だからね。大友さんは。
初期の頃は読みきり漫画で多作の漫画家だった大友克洋の初の作品集、『Short・Peace』(短く楽しかった日々)。
バリバリのSFじゃなくって、どれも現実的な物語で、若者を描いた作品が多い。
突拍子もないオチもあれば、グダグダに終わる話もあるけれど、この現実的で、くだらないんだけど、人間ってそうだよねっていうのがなにか普遍的なものを感じられて面白い。
それに描くキャラクター全て、まるで美化していない。絵は丁寧なんだけど、美しくないところまでディテールを詳しく描いている。
中でも『School-Boy on good time』 美術部の男子学生数人が金儲けを企む話と、
『任侠シネマクラブ』映画研究部の学生がブルーフィルムを撮ろうとする話が好き。