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『ブラック・クランズマン』(米・18年) [映画(19年~)]

「白人のアメリカ万歳!」


原題は『BlacK k Klansman』でそのままなのだが「Klansman」はクー・クラックス・クラン団員のことを差し、黒人警察官が白人警察官とのコンビでKKKへの潜入捜査を描く。タイトルのBlackとの間にKが入るとkkkが並ぶという凝ったもの。実話が元というからすごい。

監督のスパイク・リーは黒人。黒人社会の風刺や差別を描くメッセージ性の強い作風で『ブラック・ムービー』と呼ばれる黒人映画(ハッピーエンドは少ない。)の第一人者でもある。とても暗い内容なのだが、この作品は現在も続くKKKの存在を痛烈に告発している。シニカルな一場面は多数ある。

ストーリーにやはり引き込まれるので見ていて飽きないし集中して観れる。KKKとの対立組織にブラック・パンサーがあるのだが、主人公の黒人捜査官はブラック・パンサーの女性会長と知り合うし、パートナーの白人警官はユダヤ人(宗教色は強くないが、差別意識はない。)で白人優位主義者としてふるまう。面白い作品。現代にも続く「アメリカ・ファースト」って何か?をテーマに今でも白人がアメリカの優位な地位にいるのはなぜか?というメッセージがある。

KKKは今でも活動してるし、団体は非暴力を主張してるけど、本当の活動は過激だという告発がされている。
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