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『続・西太后 暴虐の美貌』(89年・中国=香港) [映画(09年~)]

「あなたは清朝を亡ぼす気!?」

続・西太后.jpg

英題「THE EMPRESS DOWAGER」

前作『西太后』のヒットにより新たに製作された続編。皇帝の崩御後、息子を同治帝に即位させ、東太后と共に垂簾聴政を行う西太后。同治帝の皇后問題に端を発し、側近の宦官ショウアンの企み、同治帝の崩御までが描かれる。

色々注意して観ないといけないのが映画独自のフィクション、どれがどれだか分からない。前作よりパワーアップしたのが女帝・西太后の権力横暴と私生活。前作でも皇帝の病の薬に鹿の生き血が登場したが、今回は沐浴シーンから生態マッサージ、よく分からないが母乳を飲むシーンがあった。美容、健康の効能があるのかそんなことをしてたのか?

脇役ながら存在感ある演技を見せたのが同治帝の寵愛を受けていた召使クイ・レン役のコン・リーさん。若い!
同治帝と仲がよいことに西太后の腰ぎんちゃくのショウアンに陰口されたことから売春宿に連れていかれ、皇帝に会えない辛さが胸に響く。
中国国籍からアメリカに移住して中国ファンからバッシングを受けたそうだが、その後どうなのだろう。

同治帝の皇后が懐妊中に同治帝の性病が移ったこと(映画の場合、天然痘か性病とあった)から、身重の皇后の腹を蹴る、爪で引っかくの暴力。恐ろしいまでの権威に対する執着。ギャング映画のようにどこまでも残酷な面が女帝・西太后の威厳を感じた。

ラストのクレジットに「東太后の死因については不明。」とある。この映画の続編はまだない。一本の映画ではまとまりきれないわけだ。
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