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石油の町ノグリギ。その1 [サハリン・樺太旅行記(08年9月)]

寝台列車サハリン号の終着駅は石油の採れるノグリギという町。降りてみるとユジノ・サハリンスクよりさらに寒い。防寒着を用意するようにと事前事項にあったが、9月3日の曇天の空。気温は一〇度中盤ぐらいしかない。すぐにバスに乗り込んで凸凹のダート(未舗装道)を走る。旅行会社が計画したスケジュールには北方民族博物館でニブヒ族の舞踊を観ることになっていたのですが、着いてみるとそんなことをしてくれるような雰囲気ではない。こんな所に博物館?周りはなにもないのだ。駅を降りた時の印象としてもここで本当に石油が取れている町なのかと思った。博物館に行く途中には空港もあり、交通手段には苦労しない町のはずだが、小雨が降る天候により、陰気で寂しい田舎町といった感じ。

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ノグリギ駅。
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ここが博物館。周りは寂しい。
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博物館の中は撮影禁止。開館時間に訪れたが館長が不在で2人の関係者がいた。展示スペースはまずこの地で採れる石油、石炭の採掘の歴史と、算出データや作業服ぐらいしかない。展示はここにしかない言われた時には驚いたが、交渉により奥にある展示も観られるようになった。奥には先住民族の矢じりや住居のジオラマ、ロシアの伝統的な生活の展示があった。しかし、博物館というほどのものではない。まして、ユジノ・サハリンスクから夜行で何百キロと移動して観るほどのものではなかった。終着駅なんだから少しぐらい人が賑わう場所があってもと思っていたのだが、こんな所だとは。
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トイレまでの廊下。所々電気がついていない。なにかいるんじゃないのか?
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舞踊をみるはずだったのが大幅に予定が狂ってしまった。近くの学生の作った人形や手芸、アートの展示も見たが、仕方なく早目に切り上げて次の場所へ。小雨が降るあいにくの天気の中、油田へ。
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油田は背の低い樹が茂る丘の上にあり、重機で掘り起こした地肌むき出しのあちこちで油井のリグ(石油採掘器)が動いている。動いてないのもあるが、想像していたほどより小さい。
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ロシアは石油採掘量世界第二位の国。ここサハリンのノグリギも石油の採れる土地として発展しているのでは?と思ったが訪れてみると油田以外に何もない。空港もサハリン鉄道もここの石油に注目した運用なのだろうが、静かにリグが動いているだけ。米の石油会社の進出が進んでいるという。空港は米露の石油企業が利用するほかには一般の人はあまり使われていないそうだ。なんだか寂しい曇天の油田。
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