アウシュヴィッツ収容所 その3 [ポーランド旅行記(11年11月)]
少し移動して第二収容所のビルケナウへ。第一収容所から2~3キロ程離れた場所にある。想像していたアウシュヴィッツ収容所はこちらの方だった。
バスから降り立つとイスラエルの国旗を持った若者だらけだった。イスラエルから修学旅行とのことだが、他国の我々から見たらナショナリズムの右派の団体にしか見えない。ユダヤ人を中心に大量殺戮が行われた場所には違いないが、そうやって勇ましくもサッカーの国際試合じゃないんだから慰霊の気持ちで訪れることができないのかと思う。
収容所の中も見てみたがほんとに簡素な造りで外の隙間も多く、とても人が住めるような場所ではない。ましてベッドにぎゅうぎゅう詰めだ。
別の建物にトイレがあったのだがここで数秒で済ませなければならなかったという。
夕陽に染まる空に有刺鉄線という美しくも残酷な風景に複雑な心境で見ていたが、夜も間近で全て回ることはできなかった。
遠くからイスラエル人の団体がやって来た。入口から奥の方にも展示物があるようだったが、そうやって国旗を持って観覧しているのかと思うと複雑な想いをよせる。
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