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『太陽を盗んだ男』(79年・東宝) [映画(11年~)]

「あの人は私たちに夢を売ってくれたのよ。私はその夢を大事にしたいの。」

太陽を盗んだ男 [DVD]

太陽を盗んだ男 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ショウゲート
  • メディア: DVD


出演: 沢田研二, 菅原文太, 池上季実子, 北村和夫, 神山繁
監督: 長谷川和彦

物語:孤高の中学教師が原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、自室で原爆を作り上げる。手始めに警察にTVのプロ野球実況放送を最後まで観させろと要求する。さらにラジオ放送で世界で原爆を持った国の9番目の男「ナイン」と称し、聴衆に政府に要求を出させる。そしてローリング・ストーンズの日本公演を要求し、自ら金の要求をするのようになるのだが…。

こんなときにと、ムシャクシャしてるときに観ようと思っていた作品。反体制側を描くには映画までだろうが、政府に対して一人で作った原爆で脅迫するという反骨性溢れる娯楽映画。皇居前のバスジャック、デパートの封鎖、カーチェイスなど邦画の中ではスペクタクルさえ感じた。沢田研二扮する理科の先生は普遍的な毎日に嫌気し、原爆を作り上げるのだが、その孤高のトッポイ、キレた役にジュリーがピッタリすぎる。菅原文太さんは硬派な刑事を演じているが、ちょっと力み過ぎな印象を持った。やはり撮影とか演出が素晴らしいと思える作品だが、アクションの見せ場がちょっと残念。迫力はあるけどそれでいいのかと思った。

原発もプルトニウムが盗まれたら隠ぺいするんだろうなと思っていたが、映画はそれに応えてさらには原爆を作った男の存在さえ認めない。原爆の存在とそれを利用する人たちの駆け引きも、より原爆の存在を考えさせられる。原爆の製造過程も観ていて興味をそそられる。
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