『砂の器』(74年・松竹=橋本プロ) [映画(08年~)]
「彼はもう、音楽の中でしか父親と会えないんだ。」
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)松本清張原作のサスペンス小説を、橋本忍と山田洋次の共同脚本により名匠・野村芳太郎監督が映画化した邦画史上の傑作。親子の“宿命”を断ち切り、音楽家として成り上がった和賀英良の目の前に、突如封印したはずの過去が突き付けられる。
迷宮入り目前の殺人事件を捜査していた刑事二人は、被害者と犯人とが会っていた場所で、東北弁の会話の中に「カメダ」という言葉を話していた事を知り、捜査を続けるのだが、人名でもなく東北の土地の名でもない。東北弁の語尾が唯一飛び地して話される出雲地方で「亀高」という地名があることを知り、被害者の過去と犯人との接点が浮き出てくるのだった。
一連してこの『宿命』が流れています。このオーケストラが奏でる豪華な交響曲に、映画はクライマックスを大きく盛り立てている。犯人捜査に刑事(丹波哲郎)が日本全国に捜査に出向くのも、ミステリーサスペンスのよいところ。土地相応の情緒がいい。 島根県にも行ってみたいね。
悲しい過去にこの音楽。親子二人が放浪する姿には涙を誘う。宿命に翻弄された男、彼が一人でその宿命と戦う姿には感動を覚える。
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