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ホラーじゃない!『恐怖劇場アンバランスVol.4』 [映画(07年~)]


「あんたも。あいつらも。このおれも。みんなグルだ!」     第7話『夜が明けたら』




「猫…  猫が…。」                       第8話『猫は知っていた』




 



DVD恐怖劇場アンバランス Vol.4

DVD恐怖劇場アンバランス Vol.4

  • 出版社/メーカー: Viictor Entertainment,Inc.(V)(D)
  • 発売日: 2007/07/27
  • メディア: DVD


内容紹介
心臓の弱い方、お一人でご覧になる方は、この「恐怖劇場アンバランス」はご遠慮下さい…。
円谷英二、監修―。昭和ホラーが蠢く。
―“恐怖劇場アンバランス”とは?!―
『怪奇大作戦』後、円谷プロが大人に向けて“真の恐怖”を描いた『恐怖劇場アンバランス('69年制作)』。一度はお蔵入りとなり、制作完了から放映まで実に3年もの年月を要した伝説の作品である(放送は'73年)。不条理、怨念、転生、呪い…男と女。人間が持つリアルな恐怖の数々を西村京太郎、松本清張、鈴木清順、藤田敏八ら一流作家競作、渡辺美佐子、蜷川幸雄、花柳幻舟ら異色キャストで贈るオムニバスホラーの金字塔。音楽:冨田勲。


 第7話「夜が明けたら」 原作:山田風太郎/脚本:滝沢真里/監督:黒木和雄/出演:西村晃、夏珠美、花沢徳衛、山本麟一ほか



第8話「猫は知っていた」 原作:仁木悦子/脚本:満田かずほ/監督:満田かずほ/出演:島かおり、水木譲、原保美、渚健二ほか



出た~!等々全6巻揃えちゃったよ。しかも初回限定版ばかり。一巻ごとに分けてご紹介します。



『夜が明けたら』


ある日、渋谷の街のはずれで、初老の父親の目を離した隙に、若い娘がチンピラ3人に囲まれてしまう。父親が必死に助けようとするが、チンピラは必要以上に迫る。カッとなった父親は先に購入していたハサミで3人を切りつけ、警察に逮捕される。二年後、刑事が、服役を終えた父親があの3人に度々出会い、金を渡しているという情報を聞きつけ、不審に思う。何故か彼は自発的に借金までして金を渡していた。


これはまったくホラーではない。平穏な一日が、一変して人生の転落を余儀なくされた一人の老人を描く。社会悪だとか集団意識だとか、それによって変えられた人間の悲しいまでの行く末。これが人間ドラマか不良少年達の青春ドラマかなんて言えない。ただただ圧巻なのは、冒頭手持ちカメラの長回し、西村晃さんの名演技。これはすごい作品だ。ラストシーンは一生心に残るかも知れない。人生の最後を予感させる。


『猫は知っていた』


家庭教師として病院の空き部屋に下宿をする兄妹。ある日、病院の患者と、病院院長の家族が行方不明になる事件が起こる。不審に思う関係者に、病院の近くに防空壕があるところから、同じく行方不明だった猫が発見される。防空壕を探索すると行方不明だった祖母が遺体で発見される。警察の捜査が入る中、下宿中の兄から雑誌の小説の中で、病院と似た場面が記載されていることに気づき、その作者に会いに行くのだが…。


 これもまったくホラーではない。でも「推理物」にある殺人や謎に関係する怖さはかなり利いている。病院に下宿をする兄妹の関係が、同じく推理物にある探偵と助手のような関係で、妹役の島かおりさん(かな?)は時代に合ったキュートな存在。時代といえば、この作品にも色々登場する。桃缶のデザートだとかローラーで脱水する洗濯機とか、時代が見える。(昔うちにも二層式の洗濯機があったな~。)


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