『陸軍中野学校』(66年・大映) [映画(07年~)]
「これから君たちにはスパイになってもらう。」
<スタッフ> 監督:増村保造『兵隊やくざ』『赤い天使』 脚本:星川清司『眠狂四郎勝負』『座頭市血笑旅』<キャスト> 市川雷蔵 小川真由美 待田京介 加東大介
内容(「Oricon」データベースより)
実在した陸軍中野学校をモチーフに、陸軍スパイ学校の全貌を初めて描いた衝撃の異色作!三好次郎ら18人の少尉たちは上層部の命令で日本陸軍のスパイ養成機関・陸軍中野学校へ。彼らは戸籍を抹消され、過酷な特殊訓練を受けるが、ひとりまたひとりと脱落していく…。
邦画のスパイ映画なんて稀だ。ジェームズ・ボンドほどの派手なアクションなんてないけど、スパイ養成学校の群像劇など、その特異性ははっきりとしている。モノクロスコープの空間を利用して高潔な雰囲気が漂う。市川雷蔵さんが家族、恋人を捨て、冷酷非情なまでのスパイになる姿が悲しい。毒殺による暗殺が恐ろしい。
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