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『セロ弾きのゴーシュ』(82年)『注文の多い料理店』(93年) [映画(08年~)]





年末年始の帰省の折に、埃を被った段ボール箱に大量に保管されていたVHSの中から探しあてました。案の定、VHSのカセットの窓にはカビが見える。いつ録画したか分からない(たぶんNHK)宮沢賢治特集番組の中から『注文の多い料理店』(監督:岡本忠成〈完成前に没〉)を、もう一度みたいという気持ちから。







カビてはいたけど、「乾式ビデオクリーナー」(最近全然使わないし聞かないよね。)で何回か繰り返してようやく観れるようになった。




この絵画が動く、セリフなしで構成される世界に心引かれて、「十数分ぐらいの短い作品だけど、光の陰影がすごいなあ。」なんて思っていたわけです。VHSの二番目、そして最近になって観たのがこれです。






セロ弾きのゴーシュ

セロ弾きのゴーシュ

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2006/07/07
  • メディア: DVD


内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)宮沢賢治の名作童話を『火垂るの墓』の名匠・高畑勲が監督。田舎町のセロ奏者・ゴーシュの姿を、牧歌的な風景にべートーヴェンの田園交響曲を乗せた詩情豊かな映像で綴る。


このアニメは小さい頃から何度となく観ている非常に思い入れのある作品。制作のオープロダクションは本来作画専門の会社だが、6年の歳月を掛けて自力で制作、公開したそうだ。監督は高畑勲。キャラクターが曲に合わせてセロを弾く動作のリアリティには現在でも驚く。一時間弱の作品だが、田舎町で直向にセロ(チェロ)を学び続けるゴーシュの姿と、田園の風景とクラシックの音楽に絶妙な調和を感じる。人の言葉を話す個性豊かな動物たち(猫、カッコウ、子狸、鼠の親子)が、少しずつセロの演奏のなにかを教えてくれる。


実写を追求しているものもあるが、はっきりとした虚像を観る気楽さや、画を見る楽しさっていうのも感じる。画で描くから素晴らしいのだ。


どちらも数分の尺に制作期間を掛けにかけた名作だ。宮沢賢治のやさしさにも触れて将来目指しているものはこれだと思った。ただ今書いている脚本はそんなのとは程遠いのだが。


童話の物語は数回似たような場面が出てきて、最後には落ちが来る繰り返しの構成が多い。


インドの虎刈り!



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